CPU、メモリ、ストレージなどのコンピューティング資源を仮想化する方法は見いだされてきましたが、
ネットワーキングについては、そこで採用された方法が上手く利用できていません。
ネットワーキングは、抽象化されて Software-defined (ソフトウェアで管理、運営できる) データ センターを構築する、
残された最後のコンピューティング資源です。
そこで、ネットワーク関連企業はまず、SDN (software-defined networking: ソフトウェアで制御、管理可能とする
ネットワーク) を実現することに合意しました。
しかし、実現方法の合意にまでは至りませんでした。SDN を広く普及させるためには、各企業が協調し、
オープンソースで SDN プラットフォームを開発、共用し、それを活用することが求められます。
OpenDaylight プロジェクトは、激しく競争している業界各社に、この問題を「議論と能力主義で解決していく中立な場」を
提供しました。しかし、今後 20 年を見据えたネットワークの基盤部分を作り出すことは容易なことではありません。
OpenDaylight コミュニティは、SDN に関する大きな技術的課題に対する議論のすべてをまとめています。
Neela Jacques 氏は、そこで行われている議論を紹介し、それがオープンに行われていることが SDN 実現のためにいかに
重要であるかについてお話しします。